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気がつけばもう夕方になっていた、僕は外の空気を吸いたくなって家のドアを開けてみた。
外はすっかり日が落ち、暗くなっていた。
僕が部屋の鍵を締めなくなったのはきっときみのせいだと思う。部屋にはいつも僕が先に入りきみが僕につづいて入り鍵を閉める。
そのくせがすっかり身についてしまった僕は鍵を閉めるという動作をすっかり忘れてしまったようだ。
僕の家は繁華街にありどちらかというと安全ではない。でも鍵は閉めない、きっと僕はきみが
鍵を閉めてくれるのをまだずっと待っているのかもしれない。
僕はいつものように休日を夕方までぼんやりと外を眺めて過ごしていた。そして時計が4時を指しているのを確認すると、上着をはおり、オレンジ色の光が差し込んだほうに出向いた。
繁華街にでた今日は日曜日というせいもあり、人通りも多い。すれ違う人をぼんやり見つめな
がら僕は行き着けの喫茶店に足を向けた。
その喫茶店は駅を出て裏路地の2階にあった。日曜日の夕方だというのに客は僕を除いて誰もいない。
僕は窓に近い席に座ると、アイスコーヒーを注文した。窓から見える景色はあのころから少しも変わっていなかった、そう君に出会ったあの日から。
最近はおしゃれな喫茶店いやCAFEが増えたせいか、この店のような古びた喫茶店は人気がなくなってしまったのでだろうか、毎週きているが込み合っているときを見たことがない。店内はジャズが静かに流れ、奥のほうで店員と店長だろうかが何やらこそこそ話しているだけで他には何も聞こえない。
僕は読みかけていた小説のしおりをテーブルに置くと続きをゆっくり読み始めた。
カウンター越しで店長からアイスコーヒーを受け取った店員は小声で店長